初めてのご担当者様へ
IR、ESG、マテリアリティ、SDG s、GRI、CSR、CSV・・・・ 色々な用語やトレンド、ガイドラインがある統合報告書は学べば学ぶほど複雑になって分からなくなってしまうなんてことも。でも統合報告書の制作ではいくつかのポイントを押さえれば OK!全てを細かく理解するのではなく、効率よく、かつ質の高いレポートを制作できるように下記のポイントを押さえましょう!
- WARMING UP!
- 制作をする前に、まずは基本のイロハ
統合報告書に関する
基本的な知識を身につける
統合報告書を作成するためのベースとして、下記の3つの知識をつけましょう。
1.フレームワークを知る
統合報告書には構成のフレームワークがあります。フレームワークを理解することで、頭の中に制作に不可欠な基本的な骨子をイメージします。
1.会社紹介オリジナル部分
自社がどのような会社か紹介するパートです。 どのように創業し、どんな歴史を社会変化とともに歩んで、どのような特徴のある企業になり、成長してきたのか。そして、現在どのような事業でどのくらいの規模感なのか、わかりやすくまとめて伝えることがポイントです。
2.戦略オリジナル部分
ビジョンや中期経営計画といった経営戦略を伝えるパートです。 単にすでに発表している IR 資料や中期経営計画の内容を載せるだけでななく、例えば、方針や取り組みに対して、なぜこの方針うや取り組みを行うのか、実施した結果どうだったのかなど、起承転結で伝えることで読者の納得感や理解度を高めることができます。
3.事業報告報告部分
各事業の1年間の成果や今後の計画を伝えるパートです。単に結果だけ載せるだでなく各事業の責任者やトップにインタビューするなど、他の資料では見れないポイントをまとめることも統合報告書では大切なポイントです!
4.ESG報告部分
次はよく聞く ESG のパートです。環境、社会、ガバナンスと年度ごとの取り組みをまとめて、伝えていきます。ここで大切なのは、CSR を載せるだけでなく、掲載する取り組みに対して、なぜそれが重要なのか、どのくらい成長や収益に影響があるのかを整理して伝えることです。そうすることで、掲載している情報の価値がぐんとあがり、評価も向上します。
5.財務報告部分
ここには損益計算書や貸借対照表といった財務諸表のデータが掲載されます。1〜4の内容の結果がどうだったのか、数値で示す位置付けです。
2.コンテンツとそのパターンを知る
フレームワークの中には統合報告書ならではの様々なコンテンツ(企画)があります。 フレームワークごとにどのようなコンテンツがあるのか、またそのコンテンツの伝え方や見せ方のパターンを知ることで、自社の情報をどこでどのように表現するとわかりやすいのか整理することができます。
これらのコンテンツごとに見せ方や伝え方の参考事例をインプットしておくことで、自社に合う表現方法の参考となり、具体的な完成イメージを持って作業できるため、制作スピードが格段にアップします。
3.章立てのパターンを知る
統合報告書で重要なのは自社の成長スト―リーをどのような順番・流れで伝えるかです。 トレンドや他社傾向を意識しすぎるあまり、コンテンツや各コンテンツの情報は充実しているものの、“それが自社にとってなぜ重要なのか、成長にどのように関連するのかが理解できない”というジレンマに陥るのは統合報告書制作でよくあるケースです。 そこで、章立てやコンテンツの順番にはどのようなパターンがあるのかを知っておくことで、全体構成作成の際の引き出しを作っておきます。 章立てについてもパターンを理解しておくことで自社の情報をどのような順番で掲載すれば良いのか完成イメージを持って編集できるため、制作スピードや効率が圧倒的に向上します。