統合報告書の進め方
デザイン・校正・印刷
1.デザイン依頼
原稿、素材をできるだけ全て揃えることができた段階で制作会社にデザインを依頼します。 依頼する際はラフに対してどこにどの写真・原稿を使うなど面倒ですが、細かく指示を出しましょう。そうすることで、手戻りを少なくすることができ、効率的に進行ができます。合わせて強調して欲しいポイントや気をつけて欲しいポイントなどを伝えるとよりGOODです。
また、原稿や素材が固まらない状態でデザインを依頼するのは極力避けましょう。後日、要素が変わってしまうと、デザインの大幅な修正が発生し、余計に時間がかかってしまうため要注意です!
2.校正・修正依頼
デザインがアップされたら、抜け漏れや誤字・脱字がないかをチェックします。
チェックには黄色の蛍光ペンと赤ペンを元の原稿と上がってきたデザイン誌面を用意します。元の原稿がデザイン上で正しい場所に入っているか、全ての原稿が抜けなく反映されているかをチェックします。人為的なミスだけでなく、データ書き出しの際に、バグが発生し、表示がされなくなってしまうという現象などもあるため、面倒でも細かくチェック!また、その上でデザインにした際に少し変えたい場所やデザインをチェックし、制作会社に修正依頼をします。
修正依頼の際は明確に指示を出すことを心がけましょう。あやふやな修正指示はデザイナーが意図と異なる修正をしてしまい、手戻りが発生することもあるため注意です!
3.部門チェック、稟議
進行作業で一番大変かつ重要なのが本項目です。統合報告書は自社の経営戦略資料の一部でもあるため、経営層や社長が最終確認なんていうケースも。そのため、制作を始めた段階で、いつ部長チェックや社長チェックを実施するのかを決めておくことが重要です。チェックのタイミングを決めておけば、逆算した進行も可能になるため、制作会社とチェックのタイミングを共有し、一緒に進行をしていくのがおすすめです。
4.校閲
全てのチェックが終わり、ほぼ完成になった段階で、最終チェックとして、日本語表現やてにをは、誤字脱字、表記統一などを行う校閲作業を行います。校閲については制作会社のプロ校閲者にお任せします。
校閲で重要なポイントは自社でよく使う表現や表記を校閲実施前にまとめておき(表記統一表と言います)、校閲実施者に共有しておくことです。表記統一表に従って校閲をすることで、より精度が上がります。また、今後リリースなどの文章を作成する際も活用できるため、おすすめです!
5.校了・印刷
全ての修正・確認作業が終わることを“校了”と言います。そして校了後、印刷工程に移ります。
本印刷前には色の確認のため、色校正を行い、社長のお顔の色味が暗くないか、製品の写真が正しい色合いかなど、色に関するチェックします。
色の確認が終われば印刷開始です!が、忘れてはいけないのが、印刷の仕様を確定することです。印刷の仕様とは紙の種類・厚さ・部数を指します。
印刷直前に決めると用紙の手配などに時間がかかるため、遅くとも校了1ヶ月前に用紙サンプルを制作会社からもらって用紙を確定させ、2週間前に必要な部数と配送先を確定させましょう。配送先が多い場合は拠点によって着日が異なるため、事前にチェックしておきましょう。